石井さんの今日要

お付き合い頂いてありがとうヽ(´◡`ノ

地震の火災予防対策をしてみた

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まずはじめに、熊本地震被災された方々に心からお見舞い申しあげます。 この貴重な連休を使ってボランティア活動や復興に尽力されている皆様には頭の下がる想いです。安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。 ささやかながら自分なりにできる小さな復興経済貢献として、通電復旧時の火災予防の一助となる感震ブレーカーを取り付けてみました。(約2分30秒な記事:約2,000文字)

感震ブレーカーとは

先日の熊本地震や少し前の東日本大震災のような、大きな地震が発生したときに自動的にブレーカーを遮断してくれる装置です。 国や各地方自治体でも普及の啓発・啓蒙がなされています。自治体によっては補助金が出るところもあるようです。

経済産業省:感震ブレーカーの普及啓発

www.meti.go.jp

総務省消防庁:電気に起因する火災の出火防止対策に関する提言

総務省消防庁

感震ブレーカーには、さまざまなタイプがある

f:id:esshi:20160504110635p:plain 経済産業省のPDFより

ひとくちに感震ブレーカーといってもさまざまな方式があるようです。

  • 分電盤に内蔵されているもの(=分電盤の取り替え・増設の電気工事をするもの)
  • コンセントに内蔵されているもの(=各コンセントの取り替え工事またはコンセントに増設するもの)
  • バネやおもりで強い揺れが来たらブレーカーのスイッチを遮断するもの(簡易タイプ)

詳しい情報はこの記事では省略しますが、千葉市ホームページにまとまっていました。興味のあるかたはそちらを参照してみてください。

千葉市:感震ブレーカー特集

千葉市:感震ブレーカー特集

今回は電気工事が必要になる大規模なものではなく、簡易に取り付けができるタイプのものにしてみました。 アパートなどの賃貸物件などでも、このタイプであれば簡単に取り付けることができると思います。

阪神淡路大震災の特集番組から

今年に入るまで、そもそも感震ブレーカーというもの自体を知りませんでした。  2016年1月17日にNHKで放映されていた阪神淡路大震災の検証番組をみてはじめて知りました。

 NHKスペシャル | 震度7 何が生死を分けたのか~埋もれたデータ 21年目の真実~

www6.nhk.or.jp

番組によると、通電火災によって、倒壊家屋の延焼がひき起こり、犠牲になった方の割合が多かったそうです。  

通電火災予防のために感震ブレーカーを設置する

地震のあと通電が復旧したときに、電気ストーブやヒーターなどの熱源を発生する電気機器から発火して火災がとなることを通電火災と呼ぶそうです。 これは通電が復旧することで、倒壊家屋や地震で散乱した家財に電気機器から引火することで起こってしまう二次災害です。 通電の復旧時にこのような自体を引き起こさないために大きな揺れのあとや避難を強いられた際にはブレーカーを遮断しておくことが必要とされています。

 第2回 発災 火災から身を守る 通電火災に気をつけよ - 産経防災マニュアル

www.sankei-digital.co.jp

 

強い地震でブレーカーを自動で遮断し漏電火災の予防に

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地震の時にはブレーカーを遮断する。緊急時にそこまでのことが確実にできるかと言えば困難な場合が多いと思います。そんな時に自動で通電を停止してくれる装置が感震ブレーカーとなるわけです。

今回は取り付けも簡単な、簡易型感震ブレーカー「YAMORI」というものを設置してみました。

YAMORI|感震ブレーカー等簡易タイプの決定版

lintec21.com

パッケージ開封から取り付けまで

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開封:中身の内容はこんな感じ。

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レバーがロックされています。この赤いピンを取り付け前に外してしまうと面倒なことになりましたのでご注意を。

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消防防災推奨品マークもついています。

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トリセツです。

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大きくは、本体、台座、バンドの3つのパーツに別れるようです。

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本体にバンドを取り付ける向きを変えることで、上げるタイプ、下げるタイプ、両方のブレーカーに対応できるようになっています。  

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本体の中を覗いてみると金属の球体が入っているようです。 感震でレバーが引っ張られる仕組みが、いまひとつピンと来ていませんでした。 これが振れることでバネがはじかれる仕組みのようです。石油ストーブなどに使われている方式と似た原理のようです。ようやく仕組みを理解して納得しました。

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ブレーカーに取り付けていきます。 石井さんちのブレーカーは下にさげるタイプなのでバンドの向はフックが上になります。  

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台座は両面テープ貼りです。まずはしっかりと接着面のお掃除から。付属のクリーニングシートで拭き取っていきます。  

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台座が設置されたら本体を位置とバンド位置の調整です。  

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調整した長さでバンドと本体を取り付けたら台座にセットしていきます。 この台座も良く考えられていて幅調節がうまく出来るように固定ピッチで溝が着られています。ちょうど良い位置の溝へ入れて固定していきます。  

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めでたく感震ブレーカーの取り付け完了。  

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最後にピンを外して設置はおしまいです。    

みんなが取り付ければ地震の通電火災予防になる

  感震ブレーカーが稼働することがないまま過ぎてほしいと思います。 もし、万が一のときに、財産の損失や隣近所の皆さんにご迷惑を掛けないことは重要だと思います。 小さな対策ではありますが、感震ブレーカーを設置することはその一助となると思います。 取り付けは10分もかかりませんでした。ささやかな防災対策として、気にかかった方は取り付けてみてはいかがでしょうか。